秋のレジャーといえば、紅葉狩り。
関西で紅葉狩りといえば、真っ先に思いつくのは京都でしょうか。
年中観光客でいっぱいの京都ですが、11月になると、さらに紅葉狩りの観光客で混雑します。
そこで、私がおすすめしたいのは、大仏や鹿で有名な奈良。
奈良には世界遺産の寺院が集まり、紅葉が美しいスポットが点在する穴場なのです。
この記事では、奈良での紅葉狩りおすすめ穴場スポットや名所、紅葉の見ごろをご紹介します。
奈良で紅葉狩りできる穴場スポット&名所7選!
奈良で有名なのは、奈良公園ですが、他にも紅葉狩りの穴場スポットや名所があるんですよ。
長谷寺
長谷寺は、奈良から三重県・伊勢へと続く初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹にあります。
山に囲まれるような高台に本堂があり、西国三十三カ所霊場の第八番札所としても有名です。
四季を通じて桜や牡丹、しゃくなげ、紫陽花や紅葉が楽しめる、関西では有名なお寺です。
入山受付を済ませ、仁王門から本堂に向かう登廊は、399段の階段になっています。
この長い登廊を登ると入母屋造本瓦葺の国宝である本堂に到着。
本堂にはせり出した舞台があり、そこから見える五重塔と紅葉に染まる境内の見事な景色は
感動もの。
また、大きな長谷型提灯が吊るされた礼堂は、紅葉の時期は真っ赤に染まる木々が反射をして美しい「床もみじ」になります。
そして、長谷寺の広々とした境内をざっと散策するにも30~40分ほどかかりますので、のんびりと歴史的建物と自然を堪能できること間違いなしです。
歩きやすい靴を履いてお出かけしましょう!
- 長谷寺
住所:奈良県桜井市初瀬731-1
電話番号:0744-47-7001
参拝時間:9時~17時(10月・11月・3月) 9時~16時半(12月~2月)
入山料:中学生以上500円/小学生250円
談山神社
談山神社は、多武峰の山中にあり、木造で唯一現存している十三の塔が有名です。
秋には、色鮮やかな3000本のカエデやいちょうの木が真っ赤や黄色に染まり、朱塗りの建物とのコントラストが美しくて感動します。
談山神社は、藤原鎌足の遺骨をこの地に改葬し、鎌足の長男の定慧が木造の十三重塔を建てたのが始まりです。
その後、弟の不比等が神殿を建てて、鎌足の像を安置したそうです。
また、談山神社は、藤原鎌足と中大兄皇子が大化の改新の相談を行った場所として有名なんです。
ちなみに、木造の十三重塔は重要文化財であり、日光東照宮のモデルになったとも言われています。
境内中央に位置する神廟拝所の外廊下には、いくつもの釣り灯籠が等間隔で並んでいて、
美しいので思わず写真を撮りました。
紅葉の時期は大変混み合いますので、できれば早朝から午前中に行くのがベストです。
11月中旬から下旬にかけては、紅葉の夜間ライトアップが行われていますので、お昼と違った景色を楽しめますね。
- 談山神社
住所:奈良県桜井市多武峰319
電話番号:0744-49-0001
拝観時間:受付は8時30分~16時30分(最終受付)
拝観料:大人600円/小学生300円/小学生未満無料
吉城園
吉城園は、奈良の名庭とも言われ、日本庭園で有名な依水園のお隣にあります。
依水園に比べるとスケールは小さいので、観光客がそれほど多くなく、なおかつ入園料もお安くなっています。
そして、紅葉の美しさは依水園に負けないほど美しく、紅葉の穴場スポットと言えます。
庭園内には、池の庭・苔の庭・茶花の庭の3つの庭があり、自然の趣を残しながらも手入れが行き届いた美しいお庭です。
秋には、木々が赤や黄色に色づき、落ち葉が足元の地面を覆い、庭園が秋の色に染まる様子はとても美しく、紅葉が散る時期も楽しめるスポットです。
- 吉城園
住所:〒630-8213 奈良県奈良市登大路町60-1
電話番号:0742-22-5911
入園時間:9時~17時(最終受付は16時30分)
入園料:高校生以上250円/小学生以上120円/小学生未満無料
當麻寺 西南院
當麻寺は花の寺として、5月の牡丹の時期が一番賑わうお寺ですが、紅葉の時期は落ち着いてゆっくり見ることができる穴場スポットです。
おすすめは、西南院にある東塔と西塔の両方を眺めることができる高台です。
この高台からは、紅葉をバックにして東西2つの三重塔が眺めることができます。
また、樹齢300年を超える3本のもみじがそれぞれ、赤、黄、橙に染まり、その葉越しに見る書院や、塔の姿は他にない独特の景色です。
- 當麻寺 西南院
住所:奈良県葛城市當麻1263
電話番号:0745-48-2202
拝観時間:9時~17時
拝観料:大人300円/小学生100円
奈良公園
奈良の定番観光スポットといえば、奈良公園ですね。
近鉄奈良駅から徒歩5分の好アクセスで、東京ドーム約140個分というとてつもなく広い敷地には興福寺や東大寺、春日大社など、たくさんの観光スポットが点在します。
あと、かわいい鹿がたくさんいて癒されますよね。
公園内にはたくさんの木々が赤・黄・橙に色づき、どこでもゆったりのんびり楽しめる紅葉の名所です。
お弁当を持ってピクニック気分で楽しむのも良さそうですが、鹿がいる場所では絶対にお弁当を広げないで!
お弁当を狙う鹿は、可愛いってものではないです。とても危険ですので、鹿の目の前で食べ物は見せないようにしましょうね。
そんな、広大な奈良公園の中のおすすめ紅葉スポットをご紹介します。
東大寺の大仏池
世界遺産の東大寺周辺は紅葉スポットとしても有名です。
ですが、大仏池の周辺は意外と人が少なく、ゆっくりと写真撮影ができる穴場スポットです。
私のお気に入りは、銀杏の葉が枯れて落ちる頃、黄色の絨毯となった景色。
時々、鹿が通りかかるので、写真を撮っても絵になります。
そして、大仏池の水面には東大寺大仏殿と紅葉が写り込み、これもまた美しくて写真を撮りたくなる景色なんですよ。
浮見堂
奈良公園の南端、鷺池に浮かぶ六角形の東屋です。
奈良駅から徒歩20~30分と少々離れているためか、浮見堂も意外と人が少なく穴場スポットです。
浮見堂は大正5年に建てられた、檜皮葺きの屋根が美しい東屋ですが、平成6年に修理されて今の姿となっています。
浮見堂の中では座って景色を眺めることができます。中からの景色もいいですが、鷺池の岸から眺める水面に映る浮見堂の景色がおすすめです。
奈良で紅葉狩りの見ごろは11月中旬頃がピーク
紅葉は北から順に南下する為、地域によって見頃を迎える時期が異なります。
例えば、北海道では8月下旬から紅葉が始まっているんです。
そして、奈良の紅葉の見頃を迎える時期は、場所によって違いますが、早いところで10月中旬から色づき始めます。
11月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
今回ご紹介した紅葉狩りスポットは奈良公園を除いて、11月中旬から12月上旬にかけて見頃となります。
奈良公園は広大な敷地だけあって、いちょう・もみじ・ナンキンハゼなど多種類の木々があり、場所や時期により種類が違うので、長い間紅葉を楽しめるスポットです。
11月中旬頃はいたるところで、紅葉がピークを迎え、いろんなところへ紅葉狩りができる時期となります。
奈良で紅葉狩りスポットは奈良公園だけじゃない!ーまとめー
奈良の定番といえば、やっぱり奈良公園ですよね。
鹿がいる風景を楽しめるのは奈良公園ならではですので、一度は見に行ってもらいたいです。
また、奈良公園の中にも紅葉スポットはたくさんあり、意外と人が少ない場所もありますので、散策しながら穴場を探すのも楽しいですね。
おすすめの時間は午前中です。人が比較的少ない時間なのでゆっくりと散策できます。
奈良公園以外にもおすすめしたい紅葉スポットがたくさんあって、紹介しきれませんが、余裕があれば是非訪れてほしい穴場&名所です。
奈良に住む友人は、奈良には何もない!と言っていますが、そんなことはありません。
奈良は、神社仏閣が多く、重要文化財や国宝に指定されているものや、世界遺産になっている場所がたくさんあります。
そんな歴史的価値のある建物と一緒に美しい紅葉が見られるのが、素敵なところですよね。
しかも、京都ほど混雑していないので、個人的には京都よりも奈良での紅葉狩りがおすすめです。
合わせて、奈良の名物の柿の葉寿司やみむろもなか、みかさを買って紅葉狩りなんてどうですか?
奈良でしか見られない美しい景色を堪能しに行ってくださいね!
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